【ACL損傷について③】ACL損傷を放置していたらどうなる?

query_builder 2022/07/14
膝横浜_整体関節
ACL損傷を放置して数年経った方のレントゲン写真

【ACL損傷について③】

ACL損傷を手術しなかった場合…

女性疑問

結局のところ、ACL損傷を手術しないで過ごしているとどうなるの?

男性教える

一言で言うと、

「変形性膝関節症になる」

ということです。

女性困る

う~ん、何となくわかるようなわからないような…

男性OK

ですよね。

写真を見てみてください。

この2枚の写真は同年代の方の右膝のレントゲン写真です。

右側の写真の方が変形していることがわかると思います。

以前このブログで年代別のレントゲン写真を出しました。

例えば(実例)ですが、


Aさん。59歳女性。

高校時代に右膝をひねり受傷。

すぐに整形外科へ行くも、医師より「レントゲンでは以上無し」と言われ、膝に溜まっている水を注射器で抜いてもらったところ、水ではなく「真っ赤」だったと。

2~3週間松葉杖歩行で様子を見ていたところ、痛みが無くなったためそのまま放置。

現在に至るまで、年に数回膝が急に脱力する「膝崩れ」が発生するものの、最近まではあまり痛みが無く過ごしていた。

痛みは無かったが、右脚だけO脚がひどくなってきており、周囲からも心配されることが増えてくる。

椅子から立ち上がろうとした際、右膝内側に急に痛みが出現し、歩行困難になったため整形外科を受診したところ、MRIを撮ることに。

MRIにて陳旧性ACL損傷と内側半月板損傷と診断され、手術を受けることに。

女性困る

あ~、やっぱり歩けなくなったりするんだね…

男性教える

そうですね。

Aさんの事例は決して稀ではありません。

MRIで診断できるようになったのもここ20年くらいのことですし、そもそも以前のMRIは画像も粗く、診断するのがとても難しい状況でした。

ちなみに、レントゲンではACLは見えないため、「骨には異常無し」というのも間違いではありません。

とはいえ、実は専門医はレントゲンだけでもACL損傷と診断は可能ですが・・・。

特徴的な所見として、側面像で大腿骨外側顆部に陥没した所見(Segond fracture)があるとACL損傷と診断可能…

女性困る

あ、でたでた。またウンチク。難しいからその辺でいいよ。

男性教える

すみません。

とりあえず、レントゲンだけで診断することは難しいです。

水を抜こうとしたら真っ赤だったというだけでも実は靭帯損傷があると言えます。油分がなければほぼ確定。

油分があれば骨折を疑いますが…。

あまり詳しく言うとまた怒られるのでこの辺にしておきますね。

徒手検査といって、手で行う検査でもある程度はわかりますが、あくまでこの辺は診断の補助といった形ですね。

さて、話を戻しますが、

実はACL損傷をした時は痛みがあるかたがほとんどですが、数日~数週間のうちに痛みが無くなってくる方が多いです。

患者さんは痛みが無ければ「治った」と思われる方が多いので、この時点で病院へ行かなくなる方が多い。

それで、数年~数十年放置・・・なんてことになってしまうんですね。

靭帯損傷後10年以上経っているお膝に対し、ACL再建術だけでは済まないことが多いです。

変形が強いので、HTO(高位脛骨骨切り術)を同時にやったり、これでも難しいと判断したらTKA(人工膝関節置換術)を行なったり・・・。

やっぱり早期発見、早期治療が必要ですね。

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