痛みの原因 炎症?

query_builder 2022/08/19
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痛みの原因 滑膜炎

【痛みの原因 炎症?】


すごく変形していても痛みが無い方もいらっしゃいます。


「四十肩・五十肩」

これの診断基準は、レントゲン上「変形」や「筋肉内に石灰が無い」、「筋肉の損傷(腱板損傷)ではない」など、いくつかありますが、

いわゆる「(レントゲン上)骨・関節には異常ない」と言われた場合に付けられる診断名のひとつです。

つまり、骨や関節に変形が無くても痛くなることがあるということです。

当たり前ですね。

人間の体には骨以外に、筋肉、腱、靭帯、関節包、血管、神経など、痛みを出す組織がたくさんありますから。


変形がひどい病気で有名なのはリウマチ(慢性関節リウマチ)です。

指や膝の各関節が明らかにすごく変形している患者さんに、

「どこが一番痛いですか?と聞くと、「今は全く痛くないです。以前は痛くて眠れなかったんですけど」なんて答えが返ってくることがよくあります。


どうして?って思いますよね?


変形が進行している時は痛くて、変形がある程度終わってしまうと痛みが無い…

では、進行している時、体の中で何が起きているのか?

気になりますよね?


それは、「炎症」です。


炎症と聞くとどのようなイメージですか?

「炎」と書くので「熱い」イメージですか?


医学的には、

・発赤(赤くなる)

・発熱(熱くなる)

・疼痛(痛くなる)

・腫脹(はれる)

これらが炎症の四徴候(ケルススの四徴)と言われています。

これに「機能障害(関節が動かしづらくなるなど)」を加えて、

炎症の五徴候と言ったりもします。


私、専門が解剖学なので、少しだけ・・・肉眼解剖的な話をします。

このブログの写真を見てください。

これは関節の中を関節鏡という内視鏡で観察しているところです。

イソギンチャクみたいに見えるものをご覧ください。

これは、関節の中で発生している炎症(滑膜炎;かつまくえん)と言います。

関節の中の炎症のほとんどはこの「滑膜炎」です。

この「滑膜」という組織には神経が豊富にあるので、

これらが挟まったりすると痛みを感じます。

多くは鋭い痛みです。

関節を動かしたり、体重がかかったりするとこれらの滑膜が挟まったり、引っ張られたりして痛みを感じるのです。


つまり、

「変形が原因で痛い」というよりは「炎症が起きている時に痛い」

ということになります。


では、どのようにすれば炎症が治まるか?

そこで、

・手術療法

・薬物療法

・装具療法

・運動療法(リハビリテーション)

これら4つが医学的に推奨されるわけです。


それぞれに利点欠点があり、全て甲乙付けがたいですが、

私は解剖学の専門家でもあり、リハビリの専門家でもあるので、

できるだけ手術や注射では無い方法で炎症を抑えたいと思っています。

かと言って、手術を否定するつもりも毛頭ございません。

どうしても手術を受けることができない方もいらっしゃいますし、まずはリハビリで様子を見たい方も…様々なご事情がおありだと思いますので、そのご要望にお応えできればと思っております。


長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。




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