痛みって?軟骨が擦り減っても痛くない??
時々同業者の中で、
「痛みの原因は変形ではない!」
「軟骨が擦り減っても痛くならない!」
「軟骨には神経が無いんだから!」
だから、
「手術は不要」
と。。。
YouTube,TikTok,Instagram,Twitterで、
「変形があっても痛くない人がほとんど」
「レントゲン所見と症状の強さには相関が無いという論文がある」
結論から言うと、医学や整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法学といった学問上、上記の結論には至っていない、、、
つまり、「そういう考え方も無くはない」ということくらいの話です。
私は科学者でもあるので、
「全ての物事に賛否両論ある」と考えて、物事全てに疑いを持っています。
上記の例、
「軟骨には神経がないんだから擦り減っても痛くなるはずがない」
ということについて説明してみましょうか。
たしかに、軟骨には神経がありません。
しかし、
擦り減ってくるとそこを治そうとして「滑膜細胞」が集まってきます。
このブログの写真の中にある、イソギンチャクみたいなものが滑膜細胞です。
通常(痛みが無い状態では)このようなイソギンチャクみたいにはなっておらず、軟骨などの関節の中の組織で異変が起きたときに写真のようにイソギンチャク様になってきます。ちなみに、このことを専門用語で「滑膜炎(かつまくえん)」と呼びます。
この滑膜は、通常は関節を覆うように膜状についており、適度に滑液(かつえき)という栄養素を豊富に含んだ関節の潤滑油を分泌しています。
軟骨には神経や血管、リンパ管が無いので擦り減ると擦り減ったままになってしまいます。
しかし、若いうちは擦り減っても修復します。これは軟骨が滑液から栄養をもらいながら代謝しているからです。
とは言え、血管(血液)からの修復力と比べると比較にならないくらい小さいものです。
ここで、
体の中の組織が治るか治らないかは血流次第
という、原理原則を知る必要があります。
我々の体内は全身血液で覆われています。
体内の栄養は血液を通して全身をめぐります。
なので、
栄養が行き届かないところは基本的に治らない(少なくとも治りづらい)
ということになります。
しかし、最近の研究で
軟骨には血流が無いにも関わらずわずかではありますが治癒機転が働くことが知られるようになってきました。
軟骨を電子顕微鏡で観てみると、スポンジの様な構造になっています。
スポンジに水を含ませて足で踏むと、スポンジの中にある水は外へ出ていきますよね?
踏んでいた足を離すとまたスポンジの中に水が戻っていくことが想像できると思います。
(スポンジを「軟骨」、水を「関節液」に例えています。)
このように軟骨や半月板は関節液を通して代謝をしています。
代謝はしていますが、血液由来の代謝に比べればほぼゼロに等しいくらいのものです。
なので、一度軟骨が壊れると修復しづらいのです。
その修復を助けるために「滑膜」が存在しています。
滑膜細胞にはとても小さい血管が存在し、そのため栄養を軟骨等に運ぶ役割があります。
そのため滑膜は、軟骨に異変が起きたときにすぐに滑膜細胞を増殖させ、壊れたところを修復させるといったことをしようとします。
と、ここまで聞くと滑膜はとても良いことだらけのような気がしますね。
しかし、この滑膜には神経も多く存在しています。
なので、
この滑膜(写真のイソギンチャク様の組織)が関節内で挟まったり、引っ張られたりすると痛みを感じます。
冒頭にもどります。
ですから、「軟骨が擦り減っても痛くはない」というのはちょっと言い過ぎ、、、
軟骨が擦り減ると滑膜細胞が増殖するので、その滑膜が挟まったりして痛くなることがある
ということです。
この滑膜炎をうまくコントロールできるかが治療者に課せられた使命だと思います。
私が経営している整体院では、炎症をコントロールする手技をたくさん行います。
もちろん、科学的な根拠があるものばかり。
まだ科学的に立証されていないものは、これから医学の学会で発表したりして自己研鑽も怠りません。
患者さんや治療家の方など、ご興味ある方は遠慮なくご連絡ください。
いや~説明が長くなってしまいました。
変形と痛みの関係など、過去のブログでも書いていますがまた後日あらためて説明します。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
#滑膜炎
#滑膜細胞
#軟骨
#半月板
#痛みの原因
#変形性膝関節症
#関節
#炎症コントロール
#リハビリテーション
#理学療法
#徒手療法
#整体
膝診る東京2021
東京都目黒区平町1-26-17 個室サロンGOLD 地下1階
電話番号:090-3149-6454(ショートメッセージ可)
NEW
-
2025.07.04
-
2025.04.15特許(商標登録)取得...とうとう特許(正確には商標登録)を取得しました...
-
2025.04.15第4回 日本Knee Osteo...日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会...
-
2024.12.09第二回 日本膝関節学...【第二回 日本膝関節学会発表 報告 in沖縄】学...
-
2024.09.262024年10月【 料金改定...【 2024年10月1日~ 料金改定のお知らせ 】大変ご...
-
2024.08.09患者さん以外の業者の...【業者・企業の方へ】お願いです。このメールアド...
-
2024.05.17料金改定のお知らせ(...早朝から深夜までご予約が入っていることも多くな...
-
2024.02.22【 手術に勝るもの 】【手術に勝るもの】病院やクリニックの整形外科で...