【報告】 日本臨床スポーツ医学会

query_builder 2022/11/17
膝セミナー地域情報
日本臨床スポーツ医学会

【学会報告】

先週行われた「日本臨床スポーツ医学会 in 札幌」へ

行ってきました。

今回も非常に面白く、大変勉強になりました。

また、本学会の特徴として、医師主催にも関わらず、理学療法士やスポーツトレーナーなどに門を開き、活発な討論が行われる点が挙げられます。

また、この学会は、私たちの研究チームが学会賞を取ったこともある思い出深い学会です(私は2nd author)。


発表後の質疑応答での一幕を紹介します。

膝前十字靭帯(ACL)再建術後の膝蓋大腿(PF)関節障害について。

PF関節障害の患者さんは大腿四頭筋(QF)の筋力が弱かった。

よって

「PF関節障害を引き起こす一因としてQFの筋力低下が考えられる」と。


正しいように聞こえますか?


質問者が3名、全員私と同じ意見でした。


「QFの筋力が弱いからPF関節が壊れる?」

「PF関節が壊れたからQFの筋力が落ちたのでは?」


最後に質問に立たれた有名な先生が

「鶏が先か卵が先か…」と。


統計学的には「相関あり」となっても、医学や力学等の学問で辻褄が合っていない場合は解釈に注意を要します。


この発表とは別ですが、

「数字ばかりを見ていて医学を見ていない、患者さんを診ていない」

こんなケースは少なからず存在します。


私のところに見えられる患者さんも

「(他医で)パソコンばっかり見て…」と

不満をおっしゃる方も時々いらっしゃいます。


私たち治療者は

「何をみて、何をしたいのか?」

常に自問自答する必要がありますね。

明日は我が身ですから私も気をつけたいと思います。


さて、話は戻りますが

「弱い筋力を鍛える」

「硬い筋肉を軟らかくする」

これらは一見正しいように見えますが、注意を要すということです。


「弱い筋肉」というのは、「痛み」が原因かもしれないので、筋力を鍛えると逆効果となることもあり得る。

「硬い筋肉」というのは、関節が軟らかすぎるのを防ごうとして本能的に硬くしている場合があり、もしこの筋肉を軟らかくすると関節が不安定(グラグラ・ゆるゆる)になる可能性がある。


こういったことも考えて治療を進める必要があります。


筋トレやマッサージ、ストレッチなど容易にできるものだからこそ

患者さんの声をしっかり聴いて、医学的所見をしっかり診てきちんと対処したいものですね。


私自身も気を付けます。


最初に戻りますが、

「臨床スポーツ医学会」とても有意義に過ごさせていただきました。

札幌は寒いかと思いましたが気温14℃…ダウンジャケットは不要でした。

学会を運営されている方々も発表者も皆さん一生懸命で、おかげさまで私たち参加者も楽しく過ごすことができました。

本当にありがとうございました。









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